- 2023/05/03 掲載
印航空ゴーファーストが破産申請、「P&Wエンジン不具合で」
ゴーファーストは声明で、エアバス「A320neo」のエンジン供給元であるP&Wが、予備のリースエンジンの提供を命じた仲裁裁定に従わなかったため運航を全面再開できず、破産申請に至ったと説明。
「P&Wの欠陥エンジン」が原因で地上待機している機体の割合は2019年12月の7%から22年12月には50%に膨らみ、収入減と追加経費で1080億ルピー(13億2000万ドル)の負担が生じたと主張した。
P&Wはロイターに対し「顧客の航空会社の成功にコミットしており、全顧客への納期を引き続き優先している」と述べた。また、ゴーファーストに関する仲裁裁定に従っているとした。
ゴーファーストは5月3─5日の便を欠航とした。
同社が会社法審判所(NCLT)に提出した破産申請によると、金融債権者に対する債務は4月28日時点で652億1000万ルピー。30日時点でこれらの債務は不履行に陥っていなかったものの、仕入先に対する120億2000万ルピー、航空機リース会社に対する266億ルピーなど事業債権者に対する債務で不履行を起こしたという。
また、現在の財務状況を考慮すれば金融債権者に対する債務不履行は差し迫っているとした。
金融債権者にはセントラル・バンク・オブ・インディア, バローダ銀行、IDBI銀行、アクシス銀行、ドイツ銀行などが含まれる。
ゴーファーストはインド政府が新型コロナウイルス危機下に導入した緊急融資制度からも129億2000万ルピーを借り入れた。この制度で政府は銀行が実施した融資に保証を提供している。
全債権者に対するゴーファーストの負債総額は1146億3000万ルピー。
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