- 2023/05/03 掲載
熊谷組JVが虚偽報告=コンクリ品質―北海道新幹線トンネル工事
北海道新幹線の札幌延伸に向けたトンネル工事を巡り、ゼネコン大手の熊谷組は3日までに、同社など4社でつくる共同企業体(JV)がコンクリートの品質試験で虚偽の報告をしていたと発表した。試験の回数が足りず、コンクリートの強度に問題がある可能性もあり、調査を進めている。
熊谷組によると、虚偽報告があったのは北海道新幹線の羊蹄トンネル有島工区の工事。昨年10月以降、コンクリートに含まれる水分量の測定試験を定められた回数より少なく実施していたにもかかわらず、所定通り行ったと報告していた。先月行われた発注側の「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」による現場立ち会いで発覚したという。
熊谷組は「再発防止策を講じるとともに、コンプライアンス(法令順守)教育を再徹底し、信用・信頼の回復に全力を尽くす」としている。
【時事通信社】
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