米財務省、第2四半期の国債発行規模を据え置き

［ニューヨーク／ワシントン　３日　ロイター］ - 米財務省は３日、債務上限を巡る情勢が不透明感な中で第２・四半期（５―７月）に発行する国債の規模を全ての年限で据え置くと発表した。また、今月１５日に実施する四半期定例入札での発行総額が９６０億ドルになることも公表した。

借り換えで２０８億ドルの現金が調達され、今月１５日に満期を迎える約７５２億ドルの国債が償還される。

財務省は声明で、来週の入札では３年債を４００億ドル、１０年債を３５０億ドル、３０年債を２１０億ドルそれぞれ発行するとし、前回発表から据え置いた。

財務省は「現在の発行規模は短期的な借り入れ需要に対して十分な態勢を整えていると確信している」とコメントした。

財務省が今月１日、連邦債務上限の引き上げや停止がない場合、早ければ６月１日にも政府の債務支払いを履行できなくなる恐れがあるとの見通しを示しており、今回も変更はなかった。

米財務省は、第２・四半期に総額７２６０億ドルの借り入れを見込んでいると発表。４月初めの現金残高が減少したことなどにより、１月時点の予測より４４９０億ドル増える。