- 2023/05/04 掲載
米金利先物、6・7月利上げ停止と9月利下げ織り込む FOMC受け
[3日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が3日まで2日の日程で開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを決定すると同時に、利上げ休止を示唆したことを受け、金利先物市場でFRBは6月と7月の会合での利上げを一時停止するとの予測が織り込まれた。
フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、9月の会合で利下げが決定される確率が70%以上となっている。
ローゼンバーグ・リサーチの社長兼チーフエコノミスト、デービッド・ローゼンバーグ氏は、米債務不履行(デフォルト)の可能性がこれほど高まっている中でFRBが政策を引き締めたことはないと指摘。1984年には一度だけ金融危機の中でFRBが利上げを決定したが、当時のボルカー議長は最終的に利上げを非常に迅速かつ大幅に巻き戻すことになったとし、「6月14日の次回会合で利上げ停止が正式に決定される可能性が高い。声明の文言は今後、追加利上げへのハードルが高くなったことを示唆する程度に変化した」と述べた。
リフィニティブのフェドウオッチによると、金利先物市場では、年内に0.50%─0.75%ポイントの利下げが実施されると見込まれており、12月末までにFF金利が4.33%に引き下げられるとの見方が織り込まれている。
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