- 2023/05/05 掲載
米貿易赤字、3月は9.1%減の642億ドル 輸出増が押し上げ
2月の貿易赤字は706億ドルと、当初発表の705億ドルから拡大した。
3月の輸出は2.1%増の2562億ドル。財(モノ)の輸出は3.1%増の1743億ドルとなり、うち原油が25億ドル増えたのが工業製品・原材料の輸出を押し上げた。他に自動車・同部品・エンジンの輸出も伸びた。
サービスの輸出は1億ドル増の818億ドルと集計開始後の最高となり、旅行と運輸が伸びに寄与した。
輸入は0.3%減の3204億ドル。財は0.5%減の2609億ドル。企業の設備投資が減速している影響の可能性が高く、米連邦準備理事会(FRB)の政策金利引き上げの累積した影響が遅れて顕在化してきたとみられる。
資本財の輸入は19億ドル減り、半導体と電気機器、掘削機械の低迷が全体を押し下げた。原油と有機化学品の輸入も減った。
一方、消費財の輸入は24億ドル増。医薬品関連や繊維アパレル、家庭用品が減った。携帯電話と他の家庭用品は15億ドル減。
サービスの輸入は1億ドル増の595億ドルとなり、旅行が増加要因となった。運輸は減った。
インフレ調整後の財の貿易赤字は4.4%減の994億ドルだった。
インフレ調整後の石油輸出額は、一連の集計を始めた1994年以降で最高となった。
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