- 2023/05/05 掲載
米当局、銀行株の「市場操作」の可能性注視=関係筋
米中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の破綻を受け、米株市場では今週に入り地銀株の下げが再開。金融分析会社オルテックスによると、空売り筋は地銀株に対する空売りで4日だけで3億7890万ドルの含み益を得たという。
関係筋によると、地銀セクターはファンダメンタルズが強固で資本水準も十分であるため、空売りの増加や株価の乱高下に対し、連邦・州当局が最近、監視の目を強めているという。
米カリフォルニア州を地盤とする銀行持ち株会社パックウエスト・バンコープが4日、戦略的選択肢について複数のパートナー・投資家候補と協議していると表明。米地銀ウエスタン・アライアンス・バンコープも身売りを検討していると報じられ、両行の株価は大幅安となった。ウェスタン・アライアンスは身売り報道について否定した。
米財務省は4日、パックウエスト・バンコープやウエスタン・アライアンスの株価急落を受け、市場動向を引き続き注視していると述べた。また、米銀には「相当な」流動性があり、預金の流れは安定していると指摘した。
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