EXCLUSIVE-ＵＢＳ、クレディＳのスイス部門売却へ選択肢検討＝関係筋

[フランクフルト／チューリヒ ４日 ロイター] - スイスの金融大手ＵＢＳは、救済買収を決めたクレディ・スイスのスイス銀行部門について、投資銀行業務を残す一方で他の事業を売却する案などを検討している。事情に詳しい関係者２人がロイターに明らかにした。

ＵＢＳは買収完了後に新規株式公開（ＩＰＯ）でクレディ・スイスのスイス銀行事業を売却する案を検討しているという。

別の関係者によると、ＵＢＳは買収を完了させることに注力しているため検討は初期段階にあり、ＩＰＯを行うか最終決定するのは数カ月先になる可能性もある。

ＵＢＳとクレディ・スイスはコメントを控えた。

クレディ・スイスのスイス事業の扱いはＵＢＳの重要な戦略決定として注目されている。ジェフリーズのアナリストによると、両社の統合でＵＢＳはスイスの融資事業で支配的地位を得る見通しで、同国議会では競争低下への懸念が出ている。

ＵＢＳのセルジオ・エルモッティ最高経営責任者（ＣＥＯ）は３日、クレディ・スイスのスイス事業については全ての選択肢がまだ机上にあると述べた。スイス紙ＮＺＺアム・ゾーンタークは４月３０日、ＵＢＳがクレディ・スイスの国内事業をスピンオフする方向で進めていると報じた。