- 2023/05/05 掲載
米地銀の株価急落止まらず、規制当局に介入求める声
ウォール街の幹部やアナリストは、規制当局に対し、預金保護強化など支援策を検討するよう要求。介入のみが危機の連鎖を食い止めることができると主張した。ただ当局が直ちに介入するかどうかは不明だ。
UBSの銀行アナリスト、エリカ・ナジャリアン氏は「投資家は最も脆弱と思われる残りのプレーヤーを注視している」と指摘。「市場が銀行破綻を拡大させる前に連鎖を止めるべく、財務省と連邦準備理事会(FRB)が介入すべき時期に来ているのではないか」などと述べた。
4日の米株式市場では、複数の地方銀行の株価が10%以上急落し、銀行持ち株会社パックウエスト・バンコープは約51%安で引けた。パックウエストは4日、戦略的選択肢について、複数のパートナー・投資家候補と協議していることを明らかにした。
アクティビスト(物言う投資家)のネルソン・ペルツ氏は、英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙に、預金保険は拡充されるべきと主張。著名投資家のビル・アックマン氏も、規制当局が保険制度を拡大しなかったことが「棺桶にさらに釘を打ち込んだ」などとツイートした。
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