- 2023/05/06 掲載
米銀預金残高2年ぶり低水準、融資・リースは過去最高=FRB統計
4月26日までの週の預金残高は季節調整前で前週比約1200億ドル減の17兆1000億ドルと、2021年6月以来の低水準だった。3月にシリコンバレー銀行(SVB)が破綻する前の週と比べると5000億ドル余り減少している。
米銀の預金残高は、SVBとシグネチャー・バンク破綻直後の記録的な減少後、4月初めにかけて落ち着いたが、月後半は再び流出が加速した。
4月後半は通常、税申告時期の終わりと重なって預金引き出しが多くなる。こうした要因を踏まえた季節調整後では、預金残高は3月末からほぼ横ばいだった。
大手行の預金残高は季節調整前で10兆5400億ドルと、前週の10兆6100億ドルから減少。中小行は5兆3400億ドルから5兆3200億ドルに減少した。
銀行システムの信用総額は17兆3700億ドルと2週連続で増加。融資・リース残高が過去最高の12兆1100億ドルだった。ただ、融資の伸びは9%と昨年終盤の2桁から鈍化傾向にあり、金融状況の引き締まりが銀行の信用供与を抑制しつつあることを示唆している。
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