- 2023/05/08 掲載
独BMW、一部車種で値上げも 見通しに慎重姿勢
この日発表した第1・四半期決算は、自動車部門の利益率が前年同期の8.9%から12.1%に上昇したが、コスト高と競争激化を受けて見通しは据え置いた。
過去2年にわたりコスト上昇分を顧客に転嫁してきたBMWは3月、今年は価格を安定させる意向だとしていたが、ニコラス・ペーター最高財務責任者(CFO)は比較的緩やかな値上げが一部で行われる可能性が依然としてあるという見通しを示した。
また、ペーターCFOとオリバー・ツィプセ最高経営責任者(CEO)は今後数カ月の世界経済見通しについて、不安定で緊迫した状況が見込まれるとした。
売上高は欧州で1.9%、中国で6.6%それぞれ減少した。インフレや新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の余波が主な要因。ただ、3月と4月には回復傾向が見られた。
ツィプセCEOは、各地域でリングフェンシング戦略を取ることで、ある市場の弱点を他の市場が補えると述べ、第1・四半期には中国での厳しい状況が米国の好調により相殺されたと指摘した。
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