- 2023/05/08 掲載
独鉱工業生産指数、3月は前月比-3.4%、景気後退の可能性高まる
[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が8日発表した3月の鉱工業生産指数は前月比3.4%低下と、予想以上の落ち込みとなった。自動車部門の低迷などが背景。
ロイターがまとめた市場予想は1.3%低下だった。
2月の同指数は2.0%上昇から2.1%上昇に修正された。
第1・四半期は前四半期比2.5%上昇した。
経済省は「年初の鉱工業生産は好調だったが、3月は予想外の急激な落ち込みとなった」と指摘した。
自動車と自動車部品の生産は前月比6.5%減少した。機械・設備は3.4%減、建設部門4.6%減だった。
第1・四半期の鉱工業生産は昨年第4・四半期を2.5%上回った。
コメルツ銀行のチーフエコノミスト、ラルフ・ソルベーン氏は「世界的な利上げにより経済にブレーキがかかっており、ドイツの製造業はますます圧迫されている」と述べ「リセッション(景気後退)のリスクは大きい」との見方を示した。
INGのマクロ担当グローバルヘッド、カーステン・ブルゼスキ氏は3月の小売売上高と輸出も大幅に減少したとし、第1・四半期の国内総生産(GDP)が下方修正される公算が高まったと述べた。
ドイツGDPは昨年第4・四半期が0.5%減、今年第1・四半期は横ばいだった。
ブルゼスキ氏は「(第1・四半期GDPの)下方修正は、景気後退に陥ったことを意味する」と語った。
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