- 2023/05/09 掲載
米卸売在庫、3月は横ばい 卸売売上高は2.1%減
卸売在庫が前月比横ばいになるのは2カ月連続。3月は需要減退を反映し、在庫が全てはけるのに必要な期間が約3年ぶりの長さに延びた。
3月は前年同月比で9.1%増えた。在庫は国内総生産(GDP)の重要な構成要素になっている。
2023年第1・四半期の民間在庫投資は1年半ぶりに減少していた。第1・四半期のGDP成長率は年率換算で前期比1.1%だった。
在庫の減少は、今年後半の需要減退を見込んで企業が在庫を減らしていることを映し出した。第1・四半期の早い時期に個人消費が好調だったことも在庫減につながった。
在庫減は第2・四半期のGDPに好材料となる可能性がある。膨れ上がった在庫が是正されれば、景気がより大きく落ち込むとの懸念があった。
第1・四半期の在庫減を受け、一部のエコノミストは在庫整理の大部分はおそらく遅い時期に実施されたとの見方を強めていた。
3月の在庫の内訳は自動車が1.5%増。2月は2.0%増えていた。
在庫は農産物、石油、家具、木材のほか、コンピュータ機器、電気機器、金属などで減少。一方、機械は1.1%増加した。
国内総生産(GDP)の算出に用いられる自動車を除く卸売在庫は3月に0.2%減った。
卸売売上高は2.1%減と、減少率は2020年4月以来の大きさとなった。2月は0.4%伸びていた。
売上高はほぼ全ての部門で減少。電気製品、機械、金属、木材、石油、農産物、耐久消費材などで減少が顕著だった。
3月の販売ペースで在庫が全てはけるのに必要な期間は1.40カ月と、2月の1.37カ月から延び、20年6月以降で最長となった。
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