- 2023/05/09 掲載
米銀が融資基準引き締め、融資需要は軟化=FRB調査
大・中規模企業向けの融資基準を引き締めた銀行の割合は差し引きで46.0%と前回1月調査の44.8%から上昇。小規模企業向け融資基準を引き締めた銀行の割合も46.7%と、前回調査の43.8%から上昇した。
また、全ての規模の企業からの融資需要が3カ月前に比べて低下していることが示されたと指摘。消費者サイドでは昨年末ほどではないにせよ、クレジットカードや自動車ローンなどの家計向け融資に対する需要が再び軟化しているという。銀行の消費者割賦払い融資の提供意欲も減退しているとした。
エコノミストによると、融資基準を引き締めた銀行の割合の増加は徐々に経済活動の鈍化につながり、景気後退の前兆になる可能性があるという。
パイパー・サンドラーのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・カントロウィッツ氏は「FRBの利上げと同様、融資基準の厳格化が経済に与える影響は長期かつ変化しやすい遅延を伴う」と指摘。SLOOSは最終的に融資額の減少につながる先行指標である融資基準を伴っており、「歴史的にはFRBの引き締めサイクルがハードランディングにつながるか、ソフトランディングにつながるかの判断の一助となってきた」とした。
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