配車・料理宅配ボルト、1年以内に黒字転換　2025年に上場へ

［ストックホルム　８日　ロイター］ - 配車・料理宅配事業を手がけるエストニアの新興企業ボルトは、向こう１２カ月以内の黒字転換を予想しており、２０２５年の新規株式公開（ＩＰＯ）へ向けて準備を整える方針だ。同社のマルクス・ビリク最高経営責任者（ＣＥＯ）がインタビューで明らかにした。

米ウーバーのライバルであるボルトは昨年１月に投資家から６億２８００万ユーロの資金を調達した際、企業価値を８０億ドル強と評価された。新たな資金調達は予定していないという。

ビリク氏は、ＩＰＯの最終判断はその時の市場情勢に左右されると話した。

同社はアフリカを重視しており、１億５０００万人の顧客のうち５０００万人をアフリカが占める。

ビリク氏は「今後１０年間にわたり、アフリカは当社にとって大きな事業機会であり続ける」と指摘。同社はアフリカでの決済事業について検討しており、「いつかは、その分野へ参入すべきかもしれない」と語った。