メキシコ大統領、ドル基軸通貨体制を支持

［メキシコ市　８日　ロイター］ - メキシコのロペスオブラドール大統領は８日の会見で、ドルを世界の基軸通貨とする考えが望ましいとの姿勢を示した。

ドルの力が弱まればメキシコは外貨準備の分散化に動く可能性があるかと聞かれると「われわれはドルを世界第一の通貨とみなし続けるだろう。われわれには他の通貨に移行すべきでない理由が十分にある」と語り、メキシコと米国は経済面でますます緊密化しつつあると強調した。

また中央銀行にメキシコの外貨準備分散化を提言するかとの質問には「将来の金融危機に際してもドルは世界で最も重要な通貨であることに変わりはないだろう」と答えた。

同じ中南米の左派政権を率いるブラジルのルラ大統領は、南米地域間など特定の貿易環境においてはドルに代わる決済手段への支持を表明している。