今年のヘッジファンド設立ペース、2017年以降で最低＝プレキン

［ロンドン　９日　ロイター］ - 今年これまでの世界全体でのヘッジファンドの設立ペースは、２０１７年以降で最低を記録していることが、調査会社プレキンのデータで分かった。銀行業界の混乱や金融市場不安定化で、実績のあるヘッジファンドでもポジション圧縮による損切りを強いられるなど、業界が逆風にさらされているためだ。

プレキンが９日ロイターに明かしたところでは、今年既に立ち上がったか、立ち上げが計画されているヘッジファンドは計１８０本となっている。

コンピューターを駆使してトレンドに追随するファンドは３本、マクロ経済のシグナルに基づいて取引するファンドは８本が設立された。

株式投資戦略ファンドは３６本と種類別で最も多い。クレジット投資ファンドは７本、マルチ戦略ファンドは６本。また世界的に合併・買収（Ｍ＆Ａ）が低調なため、イベントドリブン型ファンドの立ち上げは６本にとどまっている。