- 2023/05/10 掲載
午前の日経平均は反落、利益確定優勢 好決算銘柄には買いも
日経平均は53円安と小幅安でスタートした。寄り付き後は下げ幅を広げ、一時、前営業日比約150円安の2万9084円08銭の安値を付けた。指数寄与度の大きいハイテク株が軟調に推移し、相場の重しとなった。一方で、前日に好決算や株主還元策を発表した銘柄は堅調に推移し、下げ幅が一段と広がる展開にはならなかった。
セクター別では鉄鋼がしっかりとなったが、「個別物色が中心で相場の大きな方向感はみられない」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。
きょうの日経平均は売りが優勢となっているものの、2万9000円台をキープしており「決算発表シーズンでガイダンスリスクもある中、地合いの強さがみられる」(いちよし証券の銘柄情報課課長・及川敬司氏)との見方が聞かれた。
今後の日本株は、コロナ禍からの経済正常化で内需関連株が引き続き買われやすい一方、半導体株などのハイテク株は横ばい圏での推移が続くとみられることから、「日経平均が一本調子で上値を追う展開は見込みづらく、目先は2万9000円台で値固めとなりそうだ」(及川氏)という。
TOPIXは0.51%安の2086.85ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆5174億1000万円だった。東証33業種では、鉄鋼、卸売、鉱業など7業種が値上がり。ゴム製品、医薬品、電気機器など26業種は値下がりした。
個別では、前日に好決算と自社株買いを発表した三菱商事が3.9%高となり、商いを伴って堅調に推移した。
一方、前日に今期の減益見通しを発表した三菱自動車工業は9%安と、大幅下落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが450銘柄(24%)、値下がりが1314銘柄(71%)、変わらずが69銘柄(3%)だった。
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