- 2023/05/10 掲載
トヨタ自株は伸び悩み、生産計画は「チャレンジング」との指摘も
[東京 10日 ロイター] - トヨタ自動車の株価は伸び悩み。午後に発表された決算と自社株買いを受けて、一時2%を超える上昇となったが、午後2時40分時点では0.4%程度の上昇となっている。
同社は10日、2024年3月期の連結業績予想(国際会計基準)について、営業利益が前年比10.1%増の3兆円になる見通しと発表した。IBESがまとめたアナリスト23人の営業利益の予想平均3兆0220億円とほぼ同じ。純利益は5.2%増の2兆5800億円、売上高に相当する営業収益は2.3%増の38兆円を見込んでいる。
また、発行済株式の0.88%にあたる1億2000万株・1500億円を上限とする自社株買いを決議したと発表した。取得期間は5月18日から10月31日。
東海東京調査センターのシニアアナリスト、杉浦誠司氏は「増益要因の多くは増産効果による販売増だが、生産台数1010万台の計画は、前期に対し100万台程度の上乗せになるためチャレンジングだ」と指摘。自社株買いについても「発行済株式総数に対する比率でみると例年と変わらないかやや少ないことから、物足りなさが意識されたかもしれない」と話している。
*内容を追加しました。
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR