• トップページ
  • 中小賃上げ、3.35%=大幅増も二極化―23年春闘

  • 2023/05/11 掲載

中小賃上げ、3.35%=大幅増も二極化―23年春闘

時事通信社

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


連合は10日、2023年春闘の第5回集計結果を公表した。基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給を合わせた賃上げ率は、300人未満の中小労働組合で平均3.35%(8328円)。急激な物価上昇を背景に前年同時期の2.02%を大幅に上回ったが、会社や地域によって賃上げ率は二極化している。

金属産業の中小労組が多く加盟するJAMは、ベア獲得額が0~3万円と組合ごとに差が広がった。経営側も「今回はばらつきが大きかった」(中小企業家同友会全国協議会の広浜泰久会長)と振り返る。

カギを握ったのは、原材料価格の高騰分や労務費を製品価格に転嫁できたかどうか。東京都内の中小金属製品メーカーは1万円の賃上げを実現。ただ、経営者の男性は「賃上げ分を価格に乗せないのが『常識』。今回のようなチャンスはまれだ」と話す。

都市部と地方の格差も目立つ。JAMの集計で鳥取、島根両県はベアの平均が5074円と、東京・千葉を1000円近く下回る。JAM山陰の前田陽生書記長は「格差が広がれば衰退が加速する」と危機感を募らせる。政府は労務費の価格転嫁を呼び掛けているが、第一生命経済研究所の新家義貴氏は「地方の中小企業は交渉力が弱い。どこまで広がるかはっきりしない」と話す。

今回の連合集計で、全体の平均賃上げ率は3.67%。7月公表の最終集計で前年の2.07%をどれだけ上回るかが焦点だ。

【時事通信社】

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます