- 2023/05/11 掲載
午前の日経平均は続落、円高が重し 好決算企業には買い
日経平均は11円安でスタートし、プラス転換する場面もあったが概ね小幅安で推移した。米ハイテク株高を受け、指数寄与度の大きい半導体関連銘柄は堅調だった。相場全体としては「膠着感が強く、方向感がない」(国内証券のストラテジスト)といい、前日の決算発表を手掛かりとした個別株の売買が中心となった。
東海東京調査センターの中村貴司シニアストラテジストは、きょうの株価は「基本は底堅く推移する」とみており、午後に発表される景気ウオッチャー調査が良好な内容となれば「さらに相場のサポート要因になるだろう」と指摘した。ただ、米国の債務上限問題など外部環境で不透明感が残る中では「(日経平均が)3万円を目指すのは難しく、やはり上値では利益確定売りが出やすい」(中村氏)という。
TOPIXは0.30%安の2079.60ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆4791億9700万円だった。東証33業種では、石油・石炭製品や鉱業、サービスなど7業種が値上がり。非鉄金属や海運、倉庫・運輸関連など26業種は値下がりした。
個別では、アドバンテストは2.1%高、東京エレクトロンは0.9%高と堅調で、指数の支えとなった。決算を手掛かりにヤマトホールディングスが5.5%高。一方、協和キリンは11.2%安、住友金属鉱山は10.8%安。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが698銘柄(38%)、値下がりが1053銘柄(57%)、変わらずが81銘柄(4%)だった。
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