タイ中銀、人民元建て貿易決済巡る規則を年内に緩和へ

[バンコク １１日 ロイター] - タイ中央銀行のマティー副総裁は１１日、為替変動の影響を軽減するため、今年中に人民元建て貿易決済に関する規則を緩和すると述べた。人民元の利用を促進する方法について中国人民銀行（中央銀行）と協議しているという。

マティ―氏によると、中国はタイの主要な貿易相手国だが、現地通貨での決済はまだ少ない。

同氏は記者団に、両国の通貨スワップ協定により貿易決済に使用する人民元の量に問題はないと説明。人民元は短期的には米ドルと同じ役割を果たすことはできないため、元の使用は米国にとって問題にはならないはずだ述べた。

タイ政府は、輸出業者がバーツ／ドル相場の変動の影響を軽減できるよう、貿易に現地通貨を使用することを奨励している。