米ニューズ・コープ1─3月利益が予想上回る、購読者増や経費減で

[１１日 ロイター] - 米メディア大手のニューズ・コープが１１日に発表した第３・四半期（３月３１日まで）決算は、コスト削減策が奏功し、利益が市場予想を上回った。ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）などの購読者数が増加した。株価は時間外取引で上昇した。

調整後利益は１株当たり０．０９ドルとなり、リフィニティブがまとめたアナリストの平均予想（０．０５ドル）を上回った。

売上高は２４億５０００万ドルで、こちらもアナリスト予想の２３億７０００万ドルを上回った。多くのメディア企業が厳しい広告市場に苦戦する中、２０２１年に原油価格情報の米オイル・プライス・インフォメーション・サービス（ＯＰＩＳ）を買収し、データと分析の提供を強化したことが追い風となった。

ロバート・トムソン最高経営責任者（ＣＥＯ）はアナリストとの電話会議で、生成人工知能（ＡＩ）が同社に与え得る影響について言及。

生成ＡＩに関してはまだ模索を始めたばかりの段階とした上で、傘下のハーパーコリンズ・ジャパンがこの技術に取り組み、時間の節約につながったと聞いていると述べた。また、ＡＩはコンテンツだけではなく、事業のマネジメント面への影響も大きいとの見方を示した。