ディスインフレ見込めるが「保証ない」＝セントルイス連銀総裁

［パロアルト（米カリフォルニア州）　１２日　ロイター］ - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は１２日、インフレ抑制に向け連邦準備理事会（ＦＲＢ）が急速に進めた利上げについて、「現在のマクロ経済環境を踏まえると金融政策が十分に制約的とされる領域の下限」にあると指摘した。

昨年に上昇したインフレ期待は、ＦＲＢの２％のインフレ目標に整合的とみられる水準まで低下したが、家計貯蓄が新型コロナウイルス禍前の標準レベルを約４０００億ドル上回り、さらなるインフレを招く可能性があると指摘。十分に制約的とされる政策金利の領域（zone）は今後の経済指標次第で変動する可能性があると述べた。

このため、ディスインフレの継続が見込めるものの「保証はない」と語った。