- 2023/05/15 掲載
上場地銀、純利益2.0%減=米欧利上げで国債損益悪化―23年3月期
上場地方銀行75社・グループの2023年3月期決算が15日、出そろった。比較可能な73社・グループの連結純利益(一部は単体)の合計は、前期比2.0%減の8143億円。融資などによる資金利益は好調で、6割弱が増益を確保したものの、米欧の利上げに伴う国債価格の下落などにより関連損益が悪化、収益を圧迫した。
減益となったのは29社・グループ。じもとホールディングスは、傘下のきらやか銀行(山形市)が公的資金の注入を検討するなど不振だったことから、70億円の純損失を計上した。一方、増益は42社・グループだった。
単体ベース(90行)の純利益合計は1.1%減。8割の銀行で国債等関係損益が悪化、同損益は計6325億円の赤字となり、有価証券全体の運用損失も前年の10倍弱に膨らんだ。きらやか銀に加え、中京銀行と福邦銀行(福井市)も最終赤字に陥った。
【時事通信社】
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