- 2023/05/18 掲載
午前の日経平均は6日続伸、円安が支え 半導体関連株が堅調
日経平均は約338円高と堅調にスタート。その後も上げ幅を拡大し、一時前営業日比約573円高の3万0667円13銭まで上昇した。前日の米半導体株高や岸田文雄首相が海外の大手半導体企業の幹部らと面会したことが好感され、指数寄与度の大きい半導体関連銘柄が堅調に推移し、相場をけん引した。ただ、その後は短期的な過熱感などが警戒され、高値圏でもみ合う展開が続いた。
米債務上限問題への懸念が後退し、米景気への過度な警戒感が和らいだことで、米長期金利が上昇し、為替が円安方向に振れたことも相場の支えとなった。市場では「円安で今期の業績改善が期待できる景気敏感セクターの上昇が目立つ」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。
立花証券の鎌田重俊企業調査部部長は「3万0500円を超える水準では短期筋の利益確定目的の売りなども出るので、後場にかけてもう一段上を目指す動きというのはあまり期待できない」と指摘。目先の日経平均については、「基本的には3万円を根固めしてから上を目指す動きになるだろう」(鎌田氏)との見方を示した。しばらくは3万円を少し超えた水準から、3万0500円辺りでもみ合う展開が続くのではないか、という。
TOPIXは1.03%高の2155.57ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆0988億7000万円だった。東証33業種では、値上がりは電気機器や精密機器、機械など24業種で、値下がりは電気・ガスやパルプ・紙、陸運など9業種だった。
個別では、東京エレクトロンが4.5%高、アドバンテストが7.3%高と、朝方から堅調に推移した。前日に自社株買いを発表したソニーグループは5.8%高だった。トヨタ自動車は1.3%高と、自動車株もしっかりだった。一方、ソフトバンクグループは0.5%安とさえなかった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが887銘柄(48%)、値下がりは866銘柄(47%)、変わらずは82銘柄(4%)だった。
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