- 2023/05/19 掲載
米データ、6月利上げ停止適切との見方裏付けず=ダラス連銀総裁
講演で、今後数週間で発表されるデータにより6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送りが適切であることが判明するかもしれないが、「現時点ではまだそこには達していない。データでは6月会合での利上げ見送りが適切であるとまだ示されていない」とした。
また、これまでの銀行セクターに対するストレスは0.25%ポイントまたは0.50%ポイントの利上げに相当するが、金融情勢の他の側面は3月以降緩和されていると指摘。インフレ率が昨年のピークから鈍化し、労働市場は冷え込み始めるなど、FRBによる利上げの影響が浸透し始めている兆候はあるが、失業率は3.4%と1969年以来の低水準にあり、これが高インフレを助長しているとし「われわれはまだ必要な進展を遂げていない。インフレ率2%回帰への道のりは長い」とした。
一方、早急または大幅な利上げにより、必要以上に雇用が失われるリスクを理解しており、金融情勢が急激に悪化する可能性も気にかけていると言及。ただ、インフレ低下が「重要な優先事項」であり、それを迅速に行わなければ最終的にさらに強力な政策引き締めを余儀なくされ、労働者や企業に悪影響を与えることになるとした。
ローガン総裁は「リスクをどのように管理するのが最善かを検討するにしても、2%のインフレ率を達成するために必要なことを行うことを止めてはならない」と強調した。
このほか、3月に始まった一連の地方銀行破綻の原因となった預金流出や他の流動性問題への備えとして、米国の全ての銀行がFRBの緊急融資枠へのアクセスを確立し、定期的にテストすべきとした。
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