インフレ巡る市場の解釈、米より英のほうが深刻＝英中銀副総裁

[ロンドン １８日 ロイター] - イングランド銀行（英中央銀行）のラムスデン副総裁は１８日、英債利回りが米債利回りを上回っている理由として、インフレ率に関して米国よりも英国のほうがより大きな問題を抱えていると市場が解釈しているためと述べた。

英１０年債利回りは現在、米１０年債利回りを約３０ベーシスポイント（ｂｐ）上回っている。ただ、過去８年間のほぼ全ての期間において、英債利回りは米債利回りを下回っていた。

ラムスデン副総裁は議員に対し、英国では持続的なインフレへの懸念を背景に利上げへの期待が高まり、「それが利回りに反映されている」と指摘。英債の発行規模も要因の一つとし、トラス前首相の経済政策によって昨年９月に引き起こされた市場の混乱を理由に一部の投資家は依然として英債に対する消極的な感情を抱いているかもしれないとした。