- 2023/05/19 掲載
米中古住宅販売、4月は3.4%減 ローン金利上昇など重し
[ワシントン 18日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が18日に発表した4月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.4%減の428万戸となった。減少は2カ月連続で、予想の430万戸も下回った。全米の約半数の地域で価格が上昇し、住宅ローン金利の上昇と相まって、住宅市場の回復が遅延する可能性がある。
前年同月比では23.2%減少。販売戸数は西部、中西部、南部、北東部の4地域全てで減少した。
米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)によると、先週の30年固定型住宅ローン金利の平均は6.35%と、1年前の5.30%を大きく上回る水準にあった。住宅市場は米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めで大きな影響を受けている。
PNCフィナンシャル(ペンシルベニア州ピッツバーグ)のチーフエコノミスト、ガス・フォーチャー氏は「住宅ローン金利が低下し始めるまで、住宅市場の低迷は続く」と述べた。
中古住宅の価格中央値は前年同月比1.7%低下の38万8800ドル。ただ、北東部と中西部では上昇。NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「全国の約半分の地域で価格が上昇している」と述べた。
市場に出回っていた中古住宅の戸数は104万戸。前年前月から1.0%増加した。
4月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は2.9カ月。前年同月は2.2カ月だった。健全な需給バランスは4─7カ月とされている。
住宅が市場に出ていた期間は22日間。3月は29日間だった。
販売された住宅の73%は1カ月以内に買い手が決まった。初回購入者の割合は29%。前年同月は28%だった。
現金のみによる販売の割合は28%。前年同月は26%だった。
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