ＥＣＢ、流動性バッファー強化は目的ではない＝銀行監督委員長

[フランクフルト ２３日 ロイター] - ユーロ圏の銀行監督を担う欧州中央銀行（ＥＣＢ）銀行監督委員会のアンドレア・エンリア委員長は２３日、最近の銀行業界の混乱を受け、ＥＣＢは必要であれば一部の銀行に対して流動性バッファーを強化するよう要請することを排除しないが、それはＥＣＢの一般的な目的ではないと述べた。

会議で「場合によっては流動性バッファーの強化も要求される可能性は否定できないが、それが目的というわけではない」と指摘。流動性バッファーの強化は主に流動性要件や資本要件ではなくＥＣＢの銀行監督上の検証・評価プロセス（ＳＲＥＰ）の一環を通じて行われるとした。