スイス社会民主党、ＵＢＳの資産縮小を提案＝地元紙

［チューリヒ　３０日　ロイター］ - スイス第２党の中道左派「社会民主党」は、同国の金融大手ＵＢＳについて、クレディ・スイスを救済買収後に資産を縮小する計画を立案した。地元紙アールガウアー・ツァイトゥングが報じた。

統合後の新銀行はバランスシートが約１兆５０００億スイスフランと、スイス経済の規模の約２倍となり、暗黙の国家保証を受けている同行がスイスにとって巨大なリスクになると、同党のサミラ・マルティ議員が主張している。

社会民主党はＵＢＳの資産をスイスの国内総生産（ＧＤＰ）の半分以下に制限することを提案する。昨年のスイスのＧＤＰは７７１０億フラン。新生ＵＢＳの資産を現在の４分の１に減らすことになる。

同議員は「思い切った削減だが、納税者の観点からは必要だ」と述べた。ＵＢＳはコメントを控えている。

同議員は、ＵＢＳの資産がスイスのＧＤＰの半分を超えた場合、超過分について自己資本比率を３０％以上とする代替案を提示する方針も示した。議会では１５％とすることが審議されている。