ブラジルのコアインフレ率鈍化、景気は想定より好調＝中銀総裁

[サンパウロ ２９日 ロイター] - ブラジル中央銀行のカンポス・ネト総裁は２９日に行った講演で、同国のコアインフレ率は想定ほどではないものの鈍化しており、今後もこの傾向が続くとの見方を示した。

総合インフレ率は「大幅に低下している」と指摘した。コアインフレ率は全ての国で中銀の目標値をかなり上回ったままだと説明した。「長期的なインフレ期待は依然として高水準」とも述べた。

国内景気は想定よりも好ましい状態だとし、産業活動は低迷しているがサービス部門は上向いていると指摘した。

「労働市場では比較的ポジティブなサプライズがあった」と述べ、「失業率は新型コロナウイルス禍前よりはるかに良い水準だ。失業者もまだいるが、サービス（部門）では雇用創出が進んでいる」と説明した。