- 2023/06/01 掲載
次回FOMC、現時点で利上げ「見送り」支持=フィラデルフィア連銀総裁
ハーカー総裁は金融安定化に関するイベントで、6月の会合で利上げを見送るべきとの考えに傾いていると述べた。ただ、6月2日に発表される雇用統計次第で考えが変わる可能性もあると述べた。
FRBは5月2─3日の前回FOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイントの利上げを決定し、政策金利を5.00─5.25%とした。利上げは2022年3月以降10回連続で、合計の利上げ幅は5%ポイントとなった。
同FOMCでは6月の会合で利上げ停止の可能性が示唆されたが、一部のFRB当局者は6月の会合で利上げが見送られたとしても、その後の利上げを妨げるものではないと強調している。
ハーカー総裁もこうした流れに沿い、「一時停止というのはしばらく金利を維持することを意味する」とし、「停止」という言葉は好ましくないと指摘。FRBはある時点で長期にわたり金利を据え置く可能性があるが、現在そうした時点になっているのかは分からないと述べた。
その上で、これまでに実施された利上げにインフレが十分に反応しない場合、FRB当局者は一段の利上げを実施する用意を整えておく必要があると指摘。「自分自身にそのようにする用意はあるが、少し時間を置きたい」と語った。
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