［香港　１日　ロイター］ - 香港政府が１日発表した４月の小売売上高は前年同月比１５％増の３４７億香港ドル（４４億２０００万米ドル）で、５カ月連続のプラスとなった。消費者心理の改善や旅行者数の増加が続いていることが背景だ。

数量ベースでは１３．３％の増加だった。

香港は２月初めに新型コロナウイルスの感染対策に伴う出入国規制を全面的に撤廃し、３月１日からはマスク着用義務も廃止。その後政府は旅行者やビジネス関係者を再び大々的に迎え入れるキャンペーンや、地元の消費や経済活動を喚起する振興策を相次いで打ち出している。

４月に香港を訪れた旅行者は２８９万人と３月の２４５万人から増加した。厳格な行動制限が実施されていた前年同月はわずか４６９２人だった。特に中国本土からの旅行者は３月の１９７万人から２３１万人まで伸びた。

政府の広報担当者は「インバウンド旅行と地元消費需要の復活が引き続き小売りセクターの業績に寄与してくれるはずだ」と述べた。