- 2023/06/02 掲載
物価安定目標実現、「賃金上昇伴う形で」追記へ=骨太原案で政府筋
[東京 2日 ロイター] - 政府は、月内に閣議決定する経済財政運営の指針(骨太方針)で、日銀が掲げる2%の物価安定目標について、新たに「賃金の上昇を伴う形で」と追記する方向で調整に入った。複数の政府筋が2日までに明らかにした。
岸田政権発足後、初となる昨年の骨太方針では、日銀に対して「経済・物価・金融情勢を踏まえつつ、2%の物価安定目標を持続的・安定的に実現することを期待する」としていた。
新たな骨太の原案では、物価安定目標の実現を巡り「賃金上昇を伴う形で」と明記。政府と日銀が緊密に連携するもとで、経済・物価・金融情勢に応じて機動的な政策運営を行っていく姿を示す。
政府は、輸入物価上昇を起点とした外生的な物価上昇から、賃金上昇やコストの適切な価格転嫁を伴う「賃金と物価の好循環」を目指す方針で、今後とも、1)大胆な金融政策、2)機動的な財政政策、3)民間投資を喚起する成長戦略――を一体的に進め、デフレからの脱却を図る、としている。
政府は、近く開催する経済財政諮問会議で骨太原案を示し、与党との協議を踏まえて16日に新たな方針を閣議決定する。
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