メルセデス、ルノーの電動小型商用車プロジェクトに不参加＝関係筋

［パリ　２日　ロイター］ - ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツ・グループは、フランス同業ルノーの電動小型商用車「フレックスＥバン」の開発プロジェクトには参加せず、自社の高級電動小型バン「ＶＡＮ．ＥＡ（バン・イーエー）」の開発に注力する方針だ。事情に詳しい関係者２人が明らかにした。

２０２６年に市場に投入予定のフレックスＥバンはルノーと日産向けに開発されている。関係者によると、スウェーデンのボルボ傘下のルノー・トラックもプロジェクトに加わる可能性がある。

メルセデス広報担当は、グループ内にバン・イーエー以外のプラットフォームに基づく中型ないし大型バンの導入計画はないと認めた。ルノーはコメントを控えた。

ルノーは以前からバン開発におけるメルセデスとの協力拡大を望んできたが、実を結ばなかった

ルノーはメルセデスに販売していたディーゼルエンジンの需要が大幅に減退。コンパクト車「トゥインゴ・スマート」の共同プロジェクトが終了し、ルノーとメルセデスの共同プロジェクトは小型商用車「シタン」だけとなっている。