- 2023/06/06 掲載
4月実質賃金3.0%低下、物価上昇で13カ月連続マイナス=毎月勤労統計
<所定外給与、2年1カ月ぶりマイナス>
労働者1人当たり平均の名目賃金を示す4月の現金給与総額は、前年比1.0%増の28万5176円。プラス幅は3月の1.3%から縮小した。所定内給与の伸びは拡大したものの、所定外給与は減少し、ボーナスなどの伸びが縮小した。
所定内給与は前年比1.1%増の25万3855円と、3月の同0.5%と比べて伸びが拡大した。
一方、所定外給与は前年比0.3%減の1万9699円と2年1カ月ぶりでマイナスに転じた。コロナ禍からの回復が一巡したと厚労省ではみている。
またボーナスなど特別に支払われた給与は前年比0.2%増の1万1622円と3月の11.6%増からプラス幅が縮小した。
毎月勤労統計で用いられる消費者物価指数は、2020年基準の持ち家の帰属家賃を除くベース。昨年4月には3.0%だったが、食品などの値上げでプラス幅は拡大傾向にある。
春闘の影響については5月以降徐々に表れる公算が大きいと厚労省ではみている。
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