ユーロ圏消費者、インフレ予想が低下＝ＥＣＢ調査

［フランクフルト　６日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）が６日公表した４月の調査結果によると、ユーロ圏消費者の１年先と３年先のインフレ予想が低下した。

今後１年間のインフレ予想の中央値は４．１％で、３月時点の５．０％から低下。今後３年間のインフレ予想も２．９％から２．５％に低下した。

調査はユーロ圏主要国の成人約１万４０００人を対象に実施した。

ＥＣＢは「（インフレ予想は）３月に上昇していたが、おおむね反転した」と指摘。

「インフレの認識と予想は引き続き所得層と密接な関係がある」とし、若年層の方が高齢者よりもインフレの鈍化を報告・予想していると述べた。

また、消費者は賃金の伸びが今後緩やかになると予想。失業の予想も減った。ユーロ圏経済については引き続き縮小を予想しているが、以前ほど先行きに悲観的ではなくなっているという。