バイナンス、米関連会社の銀行口座を管理　独立運営と主張でも

[ロンドン ５日 ロイター] - 暗号資産（仮想通貨）交換所大手バイナンスの幹部が、同社とは独立した運営を主張する米関連会社の５つの銀行口座を管理していたことが銀行の記録で明らかになった。米国の顧客の資金を保管する口座も含まれる。

２０１９、２０年の記録によると、米シルバーゲート銀行は両年に、バイナンスのチャンポン・ジャオ最高経営責任者（ＣＥＯ）に近い幹部にこれらの口座の管理を許可した。この幹部や部下が口座の資金を動かすことが可能になった一方、米関連会社バイナンス・ドット・ＵＳの社員は決済処理にバイナンス幹部の許可が必要だったという。

両社は互いに独立した運営を主張しているものの、この事例はバイナンスがいかにバイナンス・ドット・ＵＳを細かく管理していたかを示している。

米証券取引委員会（ＳＥＣ）は５日、バイナンスとジャオＣＥＯらを提訴した。ジャオ氏が米国の法律を回避するための策略の一環としてバイナンス・ドット・ＵＳをひそかにコントロールしていたと主張した。

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