- 2023/06/09 掲載
日証協が再三「注意」=仕組み債で苦情突出―ちばぎん証
千葉銀行傘下のちばぎん証券が「仕組み債」のリスクなどを十分説明しないまま販売していたとされる問題で、同証券に顧客から寄せられた苦情が他社に比べて突出し、自主規制団体の日本証券業協会が再三、注意喚起していたことが9日、分かった。同証券が仕組み債を販売した顧客の約3割に当たる2000人超は、仕組み債のような高リスク商品を望んでいなかった。
証券取引等監視委員会もこうした実態を把握。行政処分が妥当と判断したとみられる。
関係者によると、千葉銀と武蔵野銀行(さいたま市)は、ちばぎん証券に顧客の紹介や商品の概要説明のみを行う契約を結び、顧客の投資経験などは確認していなかった。しかし両行は高金利の利点を強調して仕組み債の購入を推奨。苦情が多数に上ることを経営陣も把握しながら、適切な対応を講じなかった。
一方、ちばぎん証券は苦情の大半を「一方的」と判断。苦情が続いていたことから、日証協から注意を受けた。また、同証券が投資経験を確認したとする顧客の中には、金融商品の投資経験がない顧客も複数いた。
監視委は、同証券などが手数料獲得を優先し、顧客保護の意識が薄かったとみているもようだ。
【時事通信社】 〔写真説明〕ちばぎん証券の看板
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