- 2023/06/13 掲載
米国株式市場=S&P500・ナスダック22年4月以来の高値、オラクルが高い
[12日 ロイター] - 米国株式市場は、S&P総合500種とナスダック総合が2022年4月以来、1年超ぶりの高値で引けた。インフレ指標や連邦準備理事会(FRB)の政策決定待ちの雰囲気が広がる中、四半期決算の発表を控えた米ソフトウエア大手オラクルが過去最高値を記録するなどハイテク株が堅調を維持した。
S&P500はアマゾンやアップル、テスラなど主要銘柄がけん引する形で昨年10月の安値から21%戻しており、投資家の中には強気相場に入ったとの見方がある。
ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は「10月の安値から遠ざかれば遠ざかるほど投資家の自信が増す。おそらく投資家の楽観度が高まっており、これは良い兆しだ」と述べた。
テスラは2.2%高で終了し、過去最長の続伸記録となる12日連続上昇となった。
S&Pの11の業種別指数のうち8業種が上昇。情報技術が2.07%高で上昇率トップとなり、一般消費財の1.74%高がこれに続いた。
13日は5月の米消費者物価指数(CPI)の発表が控えており、伸び率が若干鈍化したと見込まれているがコアのインフレ率は高止まりするとみられている。
CMEグループのフェドウオッチ・ツールによると、13─14日の連邦公開市場委員会(FOMC)について市場は金利据え置きの確率を76%で織り込んでおり、市場が織り込む7月利上げの確率も71%と高い。
サーチュイティの共同最高投資責任者(CIO)であるディラン・クリーマー氏は「FRBが経済指標次第の姿勢を継続する可能性があるため、将来的に利上げが排除されたとは考えないが、短期的には据え置くとみている」と述べた。
オラクルは一時7%上昇し過去最高値を更新。JPモルガンが目標株価を引き上げたことを受けた。引け後の時間外取引でも決算発表を受けて3.5%上昇している。
金融市場運営のナスダックは約12%下落。金融関連ソフトウエアを手掛けるアデンザを105億ドルで買収すると発表したことについて、市場では高額な賭けとして嫌気された。
バイオジェンは1.5%上昇。米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は同社がエーザイと開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について完全承認するよう勧告した。
半導体大手ブロードコムは6.3%急伸。米クラウド企業ヴィエムウェア(VMウェア)買収案について、欧州連合(EU)当局が条件付きで承認するとロイターが報じたことを受けた。
S&P500採用銘柄では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は102億株と比較的低調。直近20営業日の平均は106億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34066.33 +189.55 +0.56 33906.80 34077.84 33878.46
前営業日終値 33876.78
ナスダック総合 13461.92 +202.78 +1.53 13326.37 13465.91 13302.58
前営業日終値 13259.14
S&P総合500種 4338.93 +40.07 +0.93 4308.32 4340.13 4304.37
前営業日終値 4298.86
ダウ輸送株20種 14305.04 +61.68 +0.43
ダウ公共株15種 912.92 -2.32 -0.25
フィラデルフィア半導体 3641.66 +116.69 +3.31
VIX指数 15.01 +1.18 +8.53
S&P一般消費財 1280.79 +21.85 +1.74
S&P素材 497.82 +2.18 +0.44
S&P工業 869.48 +6.00 +0.70
S&P主要消費財 763.00 +0.05 +0.01
S&P金融 549.34 -0.51 -0.09
S&P不動産 232.17 +0.06 +0.03
S&Pエネルギー 614.80 -6.02 -0.97
S&Pヘルスケア 1522.00 +6.95 +0.46
S&P通信サービス 214.93 +2.54 +1.20
S&P情報技術 2991.18 +60.80 +2.07
S&P公益事業 334.42 -0.56 -0.17
NYSE出来高 9.12億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 32765 + 345 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 32675 + 255 大阪比
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR