- 2023/06/13 掲載
モルガンSとJPモルガン、新興国の自国通貨建て債券で強気姿勢に
モルガン・スタンレーのストラテジスト、ジェームズ・ロード氏は9日の顧客向けノートで「われわれは、今年に入ってからほとんどの時期が中立姿勢だった新興国の自国通貨建て債券を強気姿勢に引き上げた。新興国は米連邦準備理事会(FRB)に先行して利下げに向かっている」と述べた。
ロード氏によると、価格と利回り、為替レートを加味した総リターンは年末まで約2%で推移する見通し。ただ新興国通貨の総リターンは、指数レベルでマイナス2%前後と振るわないだろうという。
JPモルガンも9日の顧客向けノートで、新興国の自国通貨建て債券の投資判断を「マーケットウエート」から「オーバーウエート」に修正。グローバル・マクロ調査責任者のルイス・オガネス氏は「年後半に向けてわれわれは新興国の外貨建て債より自国通貨建て債を選好する」と明らかにした。
オガネス氏は、新興国全ての地域で自国通貨建て債をオーバーウエートにしているとした上で、新興国の利下げサイクルが始まるとともにデュレーション長期化が好成績をもたらし続けるはずだと説明した。
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR