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  • 2023/06/13 掲載

ティッセンクルップ、水素子会社ニューセラのIPO開始

ロイター

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[フランクフルト/デュッセルドルフ 12日 ロイター] - ドイツの鉄鋼・エンジニアリング大手ティッセンクルップは12日、電気分解技術を駆使してグリーン水素製造を手がける子会社ティッセンクルップ・ニューセラの新規株式公開(IPO)手続きを開始した。

昨年初めにIPO計画を打ち出したものの、ウクライナの戦争による市場環境悪化に伴ってこれまで実施が延期されていた。ティッセンクルップによると、市場の状況が整えば夏休み前には完了する見通しという。

ティッセンクルップ・ニューセラは、ティッセンクルップが66%、イタリアのデノラが34%出資。このIPOの新株売り出しを通じて最大6億ユーロ(6億4700万ドル)の調達を目指している。

欧米では鉄鋼や化学などの重工業分野での脱炭素化支援に向けて水素技術の普及を促す法整備が進んでおり、こうした流れに乗る形になる。

ティッセンクルップ大株主のデカ・インベストメントのインゴ・シュパイヒ氏は「ニューセラのIPOはティッセンクルップの変革にとって不可欠だ。IPOでニューセラは事業拡張のために喉から手が出るほど必要な資金を得られる。ニューセラは大幅な資本増強によってしか、水素技術の競争で優勢な立場を維持し続けられない」と述べた。

ただユニオン・インベストメントのポートフォリオマネジャー、イエルク・シュナイダー氏は、ニューセラは急成長を続ける電気分解事業の分野で引き続き実績を残さなければならず、同社の評価は執行されるプロジェクト次第になるとの見方を示した。

シュナイダー氏は「最近は水素関連株の値動きがあまり思わしくない点からも、売り出し価格はディスカウントを余儀なくされると思う」と話す。それでもユニオン・インベストメントはこのIPOに注目し続けるという。

ティッセンクルップは2週間弱前に最高経営責任者(CEO)がマルティナ・メルツ氏からミゲル・ロペス氏に交代したばかり。同社はニューセラのIPOとともに経営立て直し策の2本柱に据えた鉄鋼部門の売却も遅れていて、メルツ氏退任はこうした状況が理由の1つだった。

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