- 2023/06/13 掲載
「Vポイント」に統合=Tポイント、国内最大へ―三井住友・CCC
三井住友フィナンシャルグループ(FG)とカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は13日、来春統合する両社のポイント名を「Vポイント」にすると発表した。統合後の会員数は単純合算で1億4600万人と国内最大規模。幅広い提携店で使える新ポイントで、楽天グループなどがしのぎを削る「ポイント経済圏」に対抗する。
ロゴは三井住友の「Vポイント」をかたどり、CCCの「Tポイント」のイメージカラーである青と黄色を基調とした。Tポイントの名称は誕生から約20年で消えるが、統合後もTカードやポイントは利用できる。
CCCの提携先は国内約15万店。三井住友FGのVポイントがたまる米カード大手ビザは世界1億超の加盟店網を持つ。統合により、ポイントがためやすくなり利用できる店舗も増える。CCCの増田宗昭会長は同日の記者会見で「世界1億店で利用できることを伝えるには、Vの名前を借りた方がいい」と述べた。
1年以内に利用がある会員計8600万人のうち、Tポイントの会員は7000万人。三井住友FGは知名度の低いVポイントにCCCの顧客を取り込み、ポイント取引を活発化させたい考えだ。
ポイント経済圏では楽天が1億人超、ロイヤリティマーケティングの「Ponta(ポンタ)ポイント」が1億1000万人、NTTドコモの「dポイント」が9300万人の会員数を持ち、囲い込みは激しさを増している。三井住友FGの太田純社長は「統合のメリットが最も大きく、経済圏にとらわれず自由に使ってもらえるようになる」と強調した。
【時事通信社】 〔写真説明〕新ポイントのロゴを前に、撮影に応じる太田純三井住友フィナンシャルグループ社長(左)と増田宗昭カルチュア・コンビニエンス・クラブ会長兼CEO=13日午前、東京都千代田区
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