- 2023/06/14 掲載
日経平均は4日続伸、連日のバブル後高値 米株高の流れ継続
日経平均は312円高としっかりとスタート。寄り付き後も上げ幅を広げ、堅調な展開が続いた。指数寄与度の大きい銘柄の一角がしっかりと推移したほか、前日に引き続き自動車株が買われた。日経平均は一時、前営業日比約640円高の3万3665円52銭まで上昇した。
前日の米国市場で主要3指数が揃って上昇したのが大きな要因で、5月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化し、連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが見送られるとの観測が一段と強まった。また、中国人民銀行(中央銀行)が短期資金を融通する際の金利を10カ月ぶりに引き下げたことを受けて景気敏感セクターが上昇し、「東京市場も景気敏感株を買う動きが広がっている」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。
野村証券のエクイティ・マーケット・ストラテジスト、澤田麻希氏は「昨年に比べて国内企業業績の回復の確度が高まっているほか、東証による低PBR(株価純資産倍率)企業への要請など、日本企業への期待の高さは続いている」と指摘。こうした好材料がなくならない限りは日本株の地合いの強さが続くとみる。一方で、日経平均は4連騰で1700円以上値上がりしており、「上昇スピードが急ピッチだったため、目先は上値の重さも意識されそうだ」とも話す。
TOPIXは1.31%高の2294.53ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は1.31%高の1180.80ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆7554億6500万円だった。東証33業種では、輸送用機器、鉄鋼、非鉄金属など31業種が値上がり。医薬品、電気・ガスの2業種は値下がりした。
個別では、トヨタ自動車が一時8.1%高と堅調に推移した。前日は電気自動車(EV)向けの全固体電池の実用化を2027─28年に目指す方針を明らかにしたことが手がかりとなって大幅に上昇し、その流れが継続した。
指数寄与度の大きいファーストリテイリングは3.1%高、ソフトバンクグループは4.7%高と、それぞれ大幅高となった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1195銘柄(65%)に対し、値下がりが579銘柄(31%)、変わらずが60銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 33502.42 +483.77 33331.47 33,203.95─
33,665.52
TOPIX 2294.53 +29.74 2282.80 2,279.76─2
,303.47
プライム指数 1180.80 +15.32 1174.61 1,173.21─1
,185.37
スタンダード指数 1093.97 +0.39 1096.77 1,091.26─1
,097.38
グロース指数 1013.12 -10.91 1027.20 1,011.22─1
,029.82
東証出来高(万株) 164811 東証売買代金(億円 47554.65
)
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