- 2023/06/15 掲載
米国務長官の訪中、突破口見込まれず 対話チャンネル確立推進へ
中国の秦剛外相とブリンケン氏はこの日、電話会談を実施。中国外務省の声明によると、米国に対し中国の内政への干渉をやめるよう求めたほか、台湾など中国の核心的問題を尊重すべきだと述べた。
5年ぶりの米国務長官訪中が何らかの進展をもたらすとの期待に水を差した格好。
クリテンブリンク国務次官補(東アジア・太平洋担当)は記者団に対し、ブリンケン長官が「率直で直接的、建設的な」議論を行うことを第一の目的としているとしつつも、今回の訪中は「何らかの突破口開く、もしくは何らかの変革をもたらすことは意図していない」と強調。「現実的かつ自信の持てるアプローチと、可能な限り責任ある方法で米中の競争を管理したいという真摯な願いとともに中国を訪問する」と語った。
ホワイトハウスのインド太平洋調整官、カート・キャンベル氏は、米政府が衝突のリスク低減に向けた危機管理メカニズム構築に関心があるとし、「ブリンケン長官がこうしたコミュニケーションラインの必要性を強く提唱すると確信している」と述べた。
米国務省によると、ブリンケン氏は6月16日─6月21日に中国と英国を訪問する予定。中国の国営メディアは、ブリンケン氏が6月18日─19日に中国を訪問する予定と伝えた。
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