- 2023/06/15 掲載
米国株式市場=まちまち、FRBが年内あと2回の利上げ示唆
[14日 ロイター] - 米国株式市場はまちまち。米連邦準備理事会(FRB)は14日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.00─5.25%で据え置くと同時に、年末までに合計0.50%ポイントの利上げを実施する可能性を示唆した。
FRBは予想を上回る堅調な経済と緩慢なインフレ鈍化ペースを受け、利上げを見送りながらも最新の政策金利見通しでタカ派的姿勢を打ち出した。2023年末の政策金利は予想中央値で5.50─5.75%に引き上げられるとのシナリオを示した。
株式市場は不安定な相場展開になった一方で、商いは膨らんだ。
CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストバル氏は「FRBが今月利上げを停止し、その後も利上げはしないと一部の人は見込んでいた」と指摘。「しかし、FOMCメンバーは前回の会合よりも一段とタカ派的になったようで、これは投資家の意表を突いた」と述べた。
CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む7月の利上げ確率は日中に60%から63%に上昇した。
電気自動車(EV)大手テスラは0.74%安となり、連続上昇記録が13日で止まった。
半導体大手エヌビディアとブロードコムはともに4%余り上昇し、終値で過去最高値を更新した。これがS&P総合500種とハイテク株比率が高いナスダック総合を押し上げ、両指数とも終値で1年2カ月ぶりの高値を更新した。
一方、ダウ工業株30種は反落して終了した。
ダウの下げに寄与したのは医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループで、6.4%急落。第2・四半期に医療コストが急増すると警告したことが響いた。
半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)は2%超上昇。アマゾン・ドット・コムのクラウド部門がAMDの人工知能(AI)向け半導体の新製品の採用を検討しているとロイターが報じた。
米取引所の合算出来高は121億株と盛り上がった。直近20営業日の平均は107億株。
S&P500採用銘柄では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.3対1の比率で上回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33979.33 -232.79 -0.68 34044.70 34151.42 33783.55
前営業日終値 34212.12
ナスダック総合 13626.48 +53.16 +0.39 13570.56 13661.74 13455.99
前営業日終値 13573.32
S&P総合500種 4372.59 +3.58 +0.08 4366.29 4391.82 4337.85
前営業日終値 4369.01
ダウ輸送株20種 14641.86 +193.71 +1.34
ダウ公共株15種 911.50 +0.03 0.00
フィラデルフィア半導体 3739.75 +56.09 +1.52
VIX指数 13.88 -0.73 -5.00
S&P一般消費財 1292.23 -1.42 -0.11
S&P素材 507.22 -2.21 -0.43
S&P工業 876.99 -2.56 -0.29
S&P主要消費財 770.46 +4.27 +0.56
S&P金融 550.70 -2.02 -0.37
S&P不動産 234.35 +0.75 +0.32
S&Pエネルギー 610.77 -6.90 -1.12
S&Pヘルスケア 1512.91 -17.14 -1.12
S&P通信サービス 215.80 +0.28 +0.13
S&P情報技術 3046.95 +34.44 +1.14
S&P公益事業 333.98 -0.23 -0.07
NYSE出来高 10.59億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 33575 + 25 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 33490 - 60 大阪比
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