- 2025/07/28 掲載
英、財政再建目標達成の軌道から外れる恐れ=IMF
IMFは英経済に関する年次報告書の最終版で、リーブス氏が導入した財政赤字削減計画が財政政策の信頼性と効率性を高めたと評価した。
その上で「この戦略に付随するリスクには慎重に対処しなければならない。世界的な環境が不確実な状況下で財政面の余裕が限定的にとどまる場合に、経済成長が失望する結果となったり、金利に衝撃が走ったりすれば、財政規則は容易に失われる可能性がある」と強調した。
IMFはまた、税制や歳出に関する政策に過度に頻繁な変更が生じるリスクについて、財政赤字削減計画で財政運営上の裁量余地をより多く確保するといった変更によって軽減できると指摘。「最初に検討すべき最善策(の選択肢)は、見通しが多少変化しても、規則を順守しているかどうかの評価結果が危うくならないようにするため、規則の下でより大きな余地を確保することだ」とした。
IMFの報告書を受けてリーブス氏は、英国の景気回復へ向けた自身の選択をIMFが支持したとの声明を出した。財政赤字削減計画に関し、「世界的に逆風が吹く中でわれわれが引き継いだ根深い経済的課題に対処」することだと付け加えた。
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