- 2023/06/15 掲載
独シーメンス、22億ドルの投資計画 中国など世界で生産増強へ
複数の新工場や研究開発センター、研修施設を世界各地に開設する計画で、2億ユーロを投じてシンガポールに産業オートメーション工場を建設する。
今年の研究開発費は5億ユーロ増額する。
ローランド・ブッシュ最高経営責任者(CEO)はシンガポールで開催されたイベントで「一連の投資は記録的な受注残に支えられており、将来への自信を反映している」と述べた。
計画では欧州と米国での投資を拡大、新型コロナウイルスの流行によるサプライチェーンの混乱を踏まえた対応だ。
同氏はサプライチェーンのコスト削減による「特定の国への過度な依存」が、新型コロナの流行から学んだ教訓と説明。「この依存度を下げることを誰もが考えており、このため東南アジアやメキシコなどで投資している」と記者団に述べた。
米中の緊張の高まりを受けて多くの企業は中国への依存に慎重になっているが、シーメンスは1億4000万ユーロを投資して中国・成都のデジタル工場を拡張し、深センに新しい研究開発センターを建設するとした。
ブッシュ氏は「われわれは中国で高い市場シェアを持っており、これを守り拡大していく。同時に多様化を進め、より弾力的な経営を行う」と語った。
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