- 2023/06/23 掲載
メキシコ中銀、金利据え置き 「長期にわたり」現行維持へ
[メキシコ市 22日 ロイター] - メキシコ中央銀行は22日の会合で、政策金利を11.25%に据え置くと決定した。据え置きは2会合連続で、予想通り。決定は全会一致だった。インフレ率が中銀目標をなお上回る中、中銀は金利を「長期にわたり」現行水準に維持する姿勢を示した。
中銀は声明で「総合インフレ率の目標に向けた秩序ある持続的な収束を達成するためには、政策金利を現行水準に長期間維持する必要がある」とした。
メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)がこの日に発表した6月前半の消費者物価指数(CPI)は前年同期比5.18%上昇と、伸びは2021年3月以来の水準に鈍化した。ただ、中銀が目標とする3%の上下1%ポイントはなお上回っている。
中銀は声明で、インフレ率は24年第4・四半期に目標を達成すると予想。「インフレ見通しは予測期間を通して複雑かつ不確実な動きを示し、リスクは上向きに傾いている」とし、今年終盤のインフレ見通しをわずかに下方修正するにとどめた。
アナリストは、インフレに対する中銀のタカ派的な見方を踏まえると、利下げは来年まで行われないと予想。キャピタル・エコノミクスのデピュティチーフ新興市場エコノミスト、ジェイソン・トゥベイ氏は「24年初頭まで金融緩和は行われない」としたほか、ゴールドマン・サックスのアルベルト・ラモス氏は「少なくとも23年第4・四半期、場合によっては24年上半期まで」金利は変更されないとの見方を示した。
中銀は21年6月に引き締めサイクルを開始。インフレ抑制に向け合計7.25%ポイントの利上げを実施し、今年5月に利上げを休止した。
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