- 2023/06/24 掲載
米総合PMI、6月は3カ月ぶり低水準=S&Pグローバル調査
ただ、総合PMIが景気拡大と縮小の節目である50を上回るのは5カ月連続。調査データは6月12─22日に収集された。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「6月の米企業活動の全体的な拡大率は引き続き堅調」とし、第2・四半期の国内総生産(GDP)成長率が2%程度になると想定。一方、先週の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送りはサービス業での楽観的な見方を後押ししているものの、一段の利上げは成長の唯一の原動力となっているサービス業に重くのしかかる可能性があると述べた。
新規受注指数は53.5に低下。サービス業の新規受注は引き続き50を上回ったものの、製造業の新規受注は6カ月ぶりの低水準を付けた。
投入価格指数は製造業からサービス業への持続的なインフレシフトを示唆。FRBがタカ派姿勢を堅持する可能性が示された。全体的な投入価格指数は上昇。製造業が約3年ぶりの低水準を付けた一方、サービス業は1月以来の高水準に達した。
サービス業PMIは5月の54.9から54.1に低下。ロイターがまとめたエコノミスト予想は54.0だった。
製造業PMIは5月の48.4から46.3に低下し、エコノミスト予想の48.5を下回った。製造業PMIの上昇は昨年10月以降で一度しかない。
ウィリアムソン氏は「供給状況の改善が数カ月間にわたり製造業の生産拡大に寄与していたが、新規受注の落ち込みがますます深刻化していることは、製造業が仕事不足に陥っていることを意味する」と述べた。
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